ラストライブじゃなかった日本武道館
東京事変、2012年2月29日 日本武道館の解散公演
2012年1月11日に解散を発表した東京事変は、2月29日、最後のツアーの最終日となる日本武道館の公演で活動を終えた。ダブルアンコールで最後に演奏されたのは「透明人間」。それから8年後、バンドは同じ名前で「再生」する。
公演データ
| 公演日 | [7][8][9] |
|---|---|
| 会場 | 日本武道館(東京) |
| 公演名 | 東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage [8][7][12] |
| 全日程 | 2012年2月28日、2012年2月29日 [8] |
| 区分 | ラストライブじゃなかった |
| 終わった理由 | 解散 [5][6][9] |
| 出演 | 椎名林檎、亀田誠治、刄田綴色、浮雲、伊澤一葉 [7][4][3] |
| 観客数 | 要確認観客数を示す公式発表・報道は見つからなかった。 |
| 最後に演奏された曲 | 「透明人間」 [7][12][11] |
| 演奏曲数 | 30曲 |
| 映像化 | あり [11][12][13] |
アーティストについて
東京事変は、椎名林檎を中心とするバンドだ。椎名は1998年にシングル「幸福論」でデビューしたソロ歌手で、2003年、かねて宣言していたとおり、3枚目のアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』とそのツアーでソロ活動にいったん区切りをつけ、翌2004年、信頼するミュージシャンたちとこのバンドを始めた[1][2]。結成を2003年とする記事もある[3]。2004年には、ベースの亀田誠治らと活動を表明し、シングル「群青日和」でデビュー、1作目のアルバム『教育』を出している[4]。
翌2005年には、キーボードの伊澤一葉とギターの浮雲が加わり、ドラムスの刄田綴色を含む5人の顔ぶれがそろった。この5人で最初に出したアルバムが『大人(アダルト)』だ[4][3]。その後も2007年の『娯楽(バラエティ)』、2010年の『スポーツ』、2011年の『大発見』と、テレビのチャンネル名を冠したアルバムを出している[4]。
なぜ、これが最後とされたのか
2012年1月11日、東京事変は公式サイトで解散を発表した[5][6]。2月29日の閏日をもって解散するという発表で、椎名林檎はコメントで、これまでの感謝を述べたうえで「事変は来る閏日解散致します」と伝えた[5]。発表を伝えた当時の記事に、解散の理由は書かれていない[5][6]。
同じ1月には、メンバー全員がそれぞれ作詞作曲した曲を持ち寄ったラストアルバム『color bars』が出た[4][7]。ラストツアー「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」は、2月14日の横浜アリーナを皮切りに、大阪城ホール、日本武道館を2日ずつ回る全6公演で[5][8]、最終公演は解散当日の2月29日、日本武道館と発表された[6]。
それから8年後の2020年1月1日、東京事変は新曲「選ばれざる国民」の配信と全国ツアーを発表した。椎名林檎、亀田誠治、刄田綴色、浮雲、伊澤一葉の5人が再び集まり、この再始動は「再生」と呼ばれた[9][4]。同じ名義で再結成・再始動したものは「ラストライブじゃなかった」に分類するのが当サイトのルールで、この公演もそれにあたる。
この日について伝えられていること
日本武道館の公演は2月28日と29日の2日間で[8]、29日はその2日目、ツアーの最終公演にあたる[7]。同じ日に発売された音楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』2012年4月号は、「最後」と銘打った表紙巻頭特集で、このツアーの2月15日の横浜アリーナ公演を伝えている[10]。
音楽ナタリーのリポートによれば、1曲目の「生きる」で、ステージ背面のスクリーンが左右に分かれて開き、斎藤ネコが率いる40名のオーケストラが姿を現した。赤いワンピースをそろえた4人の女性ダンサーも登場した[7]。映像作品の販売店の紹介では、ダンサーはイデビアン・クルーとされている[11]。「ほんとのところ」では刄田綴色が、「アイスクリームの歌」では男性メンバー4人が歌うなど、椎名以外のメンバーがボーカルをとる場面もあった[7]。
本編は「空が鳴っている」までの24曲。アンコールで「丸の内サディスティック」「群青日和」「青春の瞬き」を演奏し、ダブルアンコールの「透明人間」が最後の曲になった[7]。椎名は映画館で見ている観客にも礼を述べ、最後には、感無量で言葉が出ないと語って、あらためて感謝を伝えたという[7]。
この公演が残したもの
最終公演の映像は、2012年6月13日にBlu-rayとDVDの『Bon Voyage』として発売された[12][13]。販売店は最終公演の完全収録としており[11]、収録曲一覧には、ナタリーのセットリストにない2つのインストゥルメンタルも入っている[12][7]。8月29日には、結成から解散までの単独ツアー7本の名場面を集めた『珍プレー好プレー』が出て、この日の武道館から「新しい文明開化」「能動的三分間」「群青日和」の3曲が収められた[14][15]。同じ8月には、未発表の新曲「ただならぬ関係」を収めたカップリング曲集『深夜枠』も出ている[2]。
rockinon.comによれば、解散後の2016年には、椎名のソロ曲「ジユーダム」のレコーディングに東京事変のメンバーが参加している[2]。そして2020年1月1日の「再生」の発表[9]に続き、2月29日には東京国際フォーラムで、再始動後最初の公演が開かれた。解散と同じ閏日である[16][17]。新型コロナウイルスへの警戒が強まるなかで、会場では検温や消毒が行われた[16][17]。週刊女性PRIMEは、8年前の解散も五輪の年の閏年だったことから、バンドには閏日への強いこだわりがあったのだろうとみている[17]。
このツアーの3月の大阪・仙台・札幌公演は中止になり[4]、7月24日には、ツアーの最終公演を予定していたNHKホールで無観客の公演を行って、配信と全国70以上の映画館で届けた[18]。8月には、WOWOWが2012年2月29日の最終公演をノーカットで放送している[19]。2021年6月9日には10年ぶりのフルアルバム『音楽』を出し、Billboard JAPANのダウンロード・アルバム・チャートで1位になった[3]。12月22日には初のオールタイム・ベスト『総合』を出し、新曲「原罪と福音」をその1曲目に置いた[20]。
閏日に終わったバンドは、8年後の閏日に、同じ名前でステージに戻ってきた。
- 活動期間(2004年〜2012年2月29日)
- 公式サイトで解散を発表。2月29日の閏日をもって解散するとした。
- ラストライブ
- 日本武道館での「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」最終公演を最後に解散。
- 最終公演を収めた映像作品『Bon Voyage』(Blu-ray・DVD)発売。
- カップリング曲集『深夜枠』発売。未発表の新曲「ただならぬ関係」を収録。
- 単独ツアー7本などの名場面集『珍プレー好プレー』発売(この日の武道館から3曲)。
- 椎名林檎のソロ曲「ジユーダム」のレコーディングに、東京事変のメンバーが参加。4年後
- 「再生」を発表。新曲「選ばれざる国民」を配信し、全国ツアー「Live Tour 2020 ニュースフラッシュ」を予告。8年後
- 東京国際フォーラムで、再始動後最初の公演。解散と同じ閏日。8年後
- ツアーの最終公演を予定していたNHKホールで無観客の公演を行い、配信と全国70以上の映画館で上映。8年後
- WOWOWが2012年2月29日の最終公演をノーカットで放送。8年後
- 10年ぶりのフルアルバム『音楽』発売。Billboard JAPANのダウンロード・アルバム・チャートで1位。9年後
- 初のオールタイム・ベスト『総合』発売。1曲目は新曲「原罪と福音」。9年後
本編 アンコール 最後の曲
- 生きる
- 新しい文明開化
- 今夜はから騒ぎ
- OSCA
- FOUL
- シーズンサヨナラ
- カーネーション
- 海底に巣くう男
- 怪ホラーダスト
- ほんとのところ
- sa_i_ta
- 能動的三分間
- 修羅場
- 絶体絶命
- アイスクリームの歌
- ボーナスステージ(アイスクライマーより)
- おいしい季節
- 女の子は誰でも
- 御祭騒ぎ
- 天国へようこそ
- タイムカプセル
- 電波通信
- 閃光少女
- 勝ち戦
- キラーチューン
- 空が鳴っている
- アンコール丸の内サディスティック
- 群青日和
- 青春の瞬き
- アンコール 2透明人間
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出典
- 椎名林檎40歳に 「音楽業界のおじさまが望む女」から「王道」への転換点 — 文春オンライン(近藤正高), 2018年11月25日
- 東京事変、「2020年の再生」に至るまでの7つの伏線とその回収 — rockinon.com(林なな), 2020年1月23日
- 日本のバンドの至宝が10年ぶりにアルバム『音楽』を発売!今さら聞けない「東京事変」の魅力とは — All About(鈴木亮介)
- 東京事変、新曲「選ばれざる国民」で“再生”&全国ツアーで東京・福岡・名古屋などを巡る — ファッションプレス
- 東京事変が解散発表 ラストツアーを2月開催 — ORICON NEWS
- 東京事変が2月29日をもって解散、最後の〈生実演〉は日本武道館 — TOWER RECORDS ONLINE, 2012年1月11日
- 「本当にありがとう」東京事変、武道館で有終の美飾り解散 — 音楽ナタリー
- Live Tour 2012 “Domestique Bon Voyage” — ユニバーサル ミュージック ジャパン(東京事変 公式サイト), 2012年1月10日
- 東京事変、8年ぶりの“再生” 新曲「選ばれざる国民」&全国ツアー発表 — モデルプレス, 2020年1月1日
- ROCKIN'ON JAPAN(ロッキング・オン・ジャパン) 2012年4月号 (発売日2012年02月29日) — Fujisan.co.jp(雑誌の商品ページ)
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- 東京事変 厳戒態勢ライブ 2012年解散と同じうるう日に復活、ファン感激 — デイリースポーツ, 2020年3月1日
- 『東京事変』がライブを決行! 新型コロナよりも優先させた“強いこだわり” — 週刊女性PRIME, 2020年3月2日
- 2O2O.7.24閏vision特番ニュースフラッシュ — Billboard JAPAN(商品ページ)
- 東京事変のライブ映像7作品をWOWOWで放送 — ぴあ(ナタリー), 2020年4月22日
- 東京事変、『FNS歌謡祭 第2夜』出演 新曲「原罪と福音」をTV初披露 — Billboard JAPAN, 2021年12月8日
- Nippon Budōkan — NGA GEOnet Names Server
- 日本武道館(スポット紹介) — 千代田区観光協会
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