結果的にラストライブになったアポロ・シアター
マイケル・ジャクソン、2002年4月24日 ニューヨークのアポロ・シアターでの最後のステージ
2002年4月24日、マイケル・ジャクソンはニューヨーク・ハーレムのアポロ・シアターで、民主党の資金集めの催しに出演し、3曲を披露した。2009年6月25日、ロンドンでの公演「This Is It」を前に50歳で亡くなったため、これが自分の出番として歌った最後のステージになった。最後の曲は「Heal the World」だった。
公演データ
| 公演日 | [12][13] |
|---|---|
| 会場 | アポロ・シアター(ニューヨーク) |
| 公演名 | 要確認民主党全国委員会(DNC)の資金集めの催しで、この夜の公演名は見つかっていない。資金は、DNC の有権者登録運動「Every Vote Counts」のために集められた(CNN、Fox News、Music Times)。[12][13][19] |
| 区分 | 結果的にラストライブになった |
| ラストライブになった理由 | 死去 [1][18] |
| 出演 | Michael Jackson [13][12] |
| 観客数 | 要確認観客数の報道は見つかっていない。劇場の席数は、Fox News は1,300席、アポロ・シアターの公式サイトは改修で1,500席あまりを設けたと書く。[13][20] |
| 最後に演奏された曲 | 「Heal the World」 [13][2][22] |
| 演奏曲数 | 3曲 |
| 映像化 | 要確認この公演の公式の映像・音源作品は見つかっていない。映画『This Is It』(2009年)とアルバム『Dangerous』は、本文で触れた関連作品として載せている(この公演の作品ではない)。 |
アーティストについて
マイケル・ジャクソンは1958年8月29日、インディアナ州ゲイリーに生まれた。兄弟とのジャクソン・ファイヴ(ジャクソン5)でモータウンからデビューし、「帰ってほしいの」「ABC」などのヒットを重ねた[1]。ソロでは1972年の「Ben」が初めての全米1位になり、1979年に『Off the Wall』、1982年に『Thriller』を出した。ロックの殿堂は『Thriller』を史上最も売れたアルバムと紹介している。『Bad』からは1位のシングルが5曲生まれ、当時は初めての記録だった[2]。
1987年9月12日には、ソロで初めてのワールド・ツアー「バッド・ワールド・ツアー」を東京の後楽園球場で始め、東京・大阪・横浜の14公演で40万人以上を集めた。米国と欧州を回ったあとは日本に戻り、完成したばかりの東京ドームで9公演を行った[3]。2001年には、ソロのアーティストとしてロックの殿堂入りした[2]。
なぜ、これが最後だったのか
ジャクソンは1997年10月15日、南アフリカのダーバンでの公演で、13か月にわたるHIStoryワールド・ツアーを終えた[4]。これが最後の大きなツアーになった[5]。
その後も単発のステージには立った。2001年9月7日と10日には、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで、ソロ・アーティストとしての30年を祝う公演を開いた[6]。兄弟とのジャクソン5も、1984年のVictoryツアー以来初めてそろって人前で演奏した。2日目の公演は、同時多発テロの数時間前に終わっている[7]。10月21日には、ワシントンのRFKスタジアムでの慈善コンサート「United We Stand: What More Can I Give」でトリを務め[8]、新曲「What More Can I Give」を初めて人前で歌った[9]。
2002年4月20日には、ABCの『American Bandstand』50周年の記念コンサートの収録に出演し、その模様は5月3日に放送された[10][11]。その4日後に出たのが、このページのアポロ・シアターでの民主党の資金集めの催しである[12][13]。
2006年11月15日、ロンドンのアールズ・コートでのワールド・ミュージック・アワードでは、アルバムの売り上げが1億枚を超えたことを記念する賞を受け、合唱団の「We Are the World」に加わった。NMEによれば、歌ったのは数行だった[14][15]。
2009年3月5日、ジャクソンはロンドンのO2アリーナの前で会見を開き、公演「This Is It」を発表した[16]。公演は50回に増え[17]、2009年7月13日から2010年3月6日まで行われる予定だった[18]。その初日を前にした2009年6月25日、ジャクソンは50歳で死去した[1]。O2の公演は一度も開かれず、観客の前で自分のステージを務めたのは、2002年4月のアポロが最後になった[19]。
この日について伝えられていること
この夜の催しは、民主党全国委員会(DNC)が全米の有権者登録運動の資金を集めるためのものだった。CNNのジュディ・ウッドラフは当日アポロから中継し、2000年の大統領選挙以来で最大の資金集めの催しで、250万ドルを集める見込みだと伝えた。ビル・クリントン元大統領にとっても、退任後初めての大規模な党の資金集めだった[12]。運動は「Every Vote Counts」と名づけられていた[19]。
アポロ・シアターは1914年に開場し、1934年にアマチュア・ナイトを始めた劇場だ[20]。ジャクソン5は1967年、このアマチュア・ナイトで優勝している[21]。Fox Newsのロジャー・フリードマンによれば、この夜はジャクソンにとって1969年以来のアポロのステージだった[13]。
ジャクソンの前には、トニー・ベネットが歌い、コメディアンのクリス・タッカーが舞台に立ち、クリントンが演説した。ルベン・ブラデスも出演した[13][12]。当時43歳のジャクソン[19]は、まず「Dangerous」を事前に録った音源に合わせて披露し、続く「Black or White」はほぼ生で歌った。合唱団の録音を加えた「We Are the World」も予定されていたが、催しが長引いたためDNCが取りやめ、4曲目の代わりに映像が流された[13]。
最後の曲は「Heal the World」だった。歌手とダンサーがさまざまな国の衣装で加わり、ジャクソンは4歳の男の子の手を引いて舞台を降りた。Fox Newsは、この曲を生で歌ったかどうかを書いていない。ステージの終わりには、ダイアナ・ロスが予告なしに姿を見せた[13]。この夜の3曲は、どれも1991年のアルバム『Dangerous』に収められている[2][22]。
終演後、ジャクソンはクリントンや、実業家のラッセル・シモンズと写真に収まった。DNCは、この夜に270万ドルを集めたと発表した[13]。
この公演が残したもの
アポロでの3曲を収めた公式の映像や音源の作品は、見つかっていない。
ジャクソンの最後のステージがどれかは、数え方で変わる。AP通信は2009年、フル・コンサートは2001年が最後だと伝えた[5]。Music Timesは2015年、アポロの夜をジャクソンが公の場で演じた最後の機会と書いた[19]。OC Weeklyは、2006年のワールド・ミュージック・アワードを最後のテレビでのパフォーマンスと呼んでいる[15]。フル・コンサートなら2001年、自分の出番のステージなら2002年のアポロ、人前で歌った場面まで含めれば2006年が最後になる。
ロンドンの「This Is It」は、本番を迎えなかった。最後のリハーサルを含む100時間以上の舞台裏の映像は、リハーサルを率いたケニー・オルテガの監督で映画『This Is It』にまとめられ、2009年10月28日に公開された[18]。観客の前の公演ではなく、準備の過程の記録である。日本でも同じ日に『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』として公開され、日本映画製作者連盟の集計(発表時点)で、2009年の洋画3位の52億円を記録した[23]。2010年1月に出たBlu-rayとDVDは、オリコンの調べで初日に16.1億円を売り上げた[24][25]。
1967年にジャクソン5がアマチュア・ナイトで優勝した劇場が、マイケル・ジャクソンが自分のステージを務めた最後の場所になった。
- 活動期間(1966年〜2002年4月24日)
- ラストライブ
- ABC が『American Bandstand』50周年の特別番組を放送する。アポロの4日前、4月20日に収録した記念コンサートでのジャクソンの出演場面も含まれる。
- ロンドンのアールズ・コートで開かれたワールド・ミュージック・アワードで、アルバムの売り上げが1億枚を超えたことを記念する賞を受け、合唱団の「We Are the World」に加わって数行を歌う。4年後
- ロンドンの O2 アリーナの前で会見を開き、公演「This Is It」を発表する。公演はのちに50回(2009年7月13日〜2010年3月6日)に増える。7年後
- マイケル・ジャクソンが50歳で死去。7年後
- 公演に向けたリハーサルなどの映像をまとめた映画『This Is It』が公開される。日本でも同じ日に『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』として公開。7年後
- 日本で映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の Blu-ray と DVD が発売される。8年後
本編 最後の曲
- Dangerous
- Black or White
- Heal the World
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Dangerous
この日に歌った「Dangerous」「Black or White」「Heal the World」の3曲を収めた1991年のアルバム(2018年の国内盤)。
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出典
- マイケル・ジャクソン(プロフィール) — ソニーミュージック
- Michael Jackson | Rock & Roll Hall of Fame — Rock & Roll Hall of Fame
- マイケル・ジャクソンの初ソロワールドツアー 「バッド・ワールド・ツアー」初日|今日は何の日 9月12日 — Forbes JAPAN(編集部), 2022年9月12日
- On This Date in 1997, Michael Jackson Wraps Up The 13 Month HIStory World Tour in South Africa — michaeljackson.com, 2025年10月15日
- Jacko Return Confirmed — Pollstar (AP), 2009年3月4日
- Jackson Expands Tribute Bash — Rolling Stone
- Flashback: The Jackson 5 Reunite in 2001 — Rolling Stone
- Our Favorite Moments in RFK Stadium History — Washingtonian (Patrick Hruby), 2023年4月26日
- The worst benefit concert ever! — Salon (Eric Lipton), 2001年10月22日
- Michael Jackson Performs At American Bandstand 50th Anniversary 2002 — michaeljackson.com
- 'Bandstand' Marks 50th Anniversary — Backstage (AP), 2002年5月1日
- Interview with Bill Clinton, Chris Tucker (Inside Politics, transcript) — CNN, 2002年4月24日
- Jacko Plays the Apollo — Fox News (Roger Friedman), 2002年4月25日
- Michael Jackson booed during London live comeback — NME, 2006年11月16日
- Remembering Michael Jackson's Final Television Performance 10 Years Later — OC Weekly, 2016年11月23日
- MJ Confirms O2 Shows — Pollstar, 2009年3月5日
- Michael Jackson's tour sells out in U.K. — The Bulletin (Bend, Oregon; wire reports), 2009年3月15日
- Michael Jackson Concert Movie, 'This Is It,' Hits Theaters on Oct. 28 — ABC News (Michael S. James), 2009年7月21日
- Michael Jackson, Prince and More: The Best of The Apollo's Last 30 Years — Music Times (Ryan Book), 2015年5月20日
- History — Apollo Theater
- Apollo celebrates the King of Pop — theGrio (AP, Jennifer Peltz), 2009年6月30日
- デンジャラス(SICP-31153) — 楽天ブックス
- 2009年(平成21年)興収10億円以上番組 — 日本映画製作者連盟
- マイケル「THIS IS IT」初日売上は16億円。オリコン発表 — AV Watch, 2010年1月28日
- 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」が早くもBD/DVD化 — AV Watch, 2009年11月30日
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