ラストライブとして行われた東京ドーム
BiSH、2023年6月29日 東京ドーム「Bye-Bye Show for Never」
2021年12月に解散を発表したBiSHは、2023年6月29日、結成当初からの夢だった東京ドームでラストライブ「Bye-Bye Show for Never」を開き、この公演をもって解散した。6人は5万人の前で、1曲目の「BiSH-星が瞬く夜に-」をアンコールでもう一度歌うなど28曲を披露した。最後の曲は、ダブルアンコールで6人だけで歌ったラストシングル「Bye-Bye Show」だった。

公演データ
| 公演日 | [7][1][9] |
|---|---|
| 会場 | 東京ドーム(東京) |
| 公演名 | Bye-Bye Show for Never [7][1][9] |
| 区分 | ラストライブとして行われた |
| ラストライブになった理由 | 解散 [6][2][11][10][1] |
| 出演 | アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D [7][1][3] |
| 観客数 | 50,000人 [7][9][18] |
| 最後に演奏された曲 | 「Bye-Bye Show」 [1][7][9] |
| 演奏曲数 | 27曲(演奏28回)セットリストを見る ↓ |
| 映像化 | あり [15][20][17][16] |
アーティストについて
BiSHは、2014年に横浜アリーナで解散したBiSを前身として、2015年3月に結成された[1][2]。名前は、結成当初のキャッチコピー「Brand-new idol SHiT」に由来する[2]。「楽器を持たないパンクバンド」を名乗り、2016年5月にavex traxからメジャーデビューした[3]。デビューを発表した同じ年の1月19日、恵比寿LIQUIDROOMの公演で、東京ドーム公演を目標に掲げている[4]。メンバーの脱退と加入を経て、8月にアユニ・Dが加わり、解散まで続く6人がそろった[1][5]。
主な曲に「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」があり、横浜アリーナや幕張メッセでワンマンライブを開いた[3]。2020年7月のベストアルバム『FOR LiVE -BiSH BEST-』の収益は、ライブハウスに寄付した[6]。ファンは「清掃員」と呼ばれる[7]。
なぜ、これが最後だったのか
2021年12月24日の朝、BiSHは、初めてワンマンライブを開いた東京・中野heavy sick ZEROから緊急の生配信ライブ「THiS is FOR BiSH」を行った。配信はYouTubeで延べ42万人が視聴した[6]。セントチヒロ・チッチが「私たちBiSHは、2023年で解散します。」と告げ、解散は「BiSHの生きる道として、ずっと前から決めていたこと」だと説明した[6][2]。初めて出場する『第72回NHK紅白歌合戦』の1週間前のことで[8]、BiSHは大みそかの紅白で「プロミスザスター」を歌った[9]。
解散までの約束として、2022年の12カ月連続リリースや、ベストアルバムの収益を寄付したライブハウスを回る33都道府県67店舗のツアーなどが示された[6]。連続リリースは、12月21日発売の第12弾「ZUTTO」まで続いた[10][11]。
その翌日の2022年12月22日、国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブ「世界で一番綺麗なBiSH」のアンコールのMCで、チッチは、夢だった東京ドームで6月29日に解散すると発表した[11][10]。ハシヤスメ・アツコはSNSに、東京ドームは「結成当初からの夢」でもあったと書いている[12]。
2023年3月22日には、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉が作詞・作曲・プロデュースしたラストシングル「Bye-Bye Show」が出た[13][14]。曲は、3月8日から5月25日まで回った最後のホールツアー「PUNK SWiNDLE TOUR」で初めて披露された[13][15]。
この日について伝えられていること
2023年6月29日、東京ドームでのワンマンライブは18時に始まった[1]。BiSHにとって最初で最後の東京ドーム公演で、5万人の清掃員が集まった[7][9]。オープニング映像に続いて、爆発音とともに1曲目の「BiSH-星が瞬く夜に-」が始まった。ステージの後方にはバンドが控え、6人の歌を生演奏で支えた[1][9]。
「stereo future」では6人が花道を走ってセンターステージへ向かった。コントをはさんで、6人は提灯とサボテンで飾られた神輿のようなフロート2台に分かれて乗り、「ぴょ」「ぴらぴろ」「DA DANCE!!」を歌いながらアリーナを回った[1][9]。MCでアユニ・Dは、ドームの前の遊園地でリンリンと乗り物に乗ったとき、いつかこんな場所に立てたらいいと話したことを明かし、チッチは、自分たちは東京ドームが似合うグループになれたかと客席に問いかけた[1]。本編は「ALL YOU NEED IS LOVE」で終わった。
アンコールの「オーケストラ」のあと、6人はひとりずつ思いを語った[9]。アイナ・ジ・エンドは、清掃員も立派なBiSHのメンバーだと話し[9]、こんなに幸せな人生を送れるとは思わなかったと涙を見せた[7]。チッチは、6人で生き抜いてきた日々に後悔はないと語り、最高に幸せな8年だったと結んだ[7]。「beautifulさ」のあとにはバンドのメンバーを紹介し、1曲目の「BiSH-星が瞬く夜に-」をもう一度歌って、会場は大合唱になった[9][1]。
ダブルアンコールで、6人はバンドを伴わずに登場し、ラストシングル「Bye-Bye Show」を歌った。これがBiSHの最後の曲になった[1][7]。ステージには真っ白な木が1本立ち、曲の終盤には清掃員が用意したピンクのサイリウムがともって[9]、客席はさくら色に染まった[7]。満開の桜を背に、6人がそれぞれ立つセリ(舞台の昇降装置)が下がり、6人は観客の視界から消えるように退場した[1]。桜の花びらが舞い[9]、スクリーンには「ばいばい」の文字とメンバーのサインが映し出された[1][7]。
セットリストは28曲と報じられたが、「BiSH-星が瞬く夜に-」を2回歌っているので、曲の数では27曲になる。公演は3時間を超え[7][1]、終演後、ドームの外は激しい雷雨になった[9][1]。
この公演が残したもの
解散の翌日には公演のアフタームービーがYouTubeで公開され[4]、7月23日には、Huluストアで公演の映像の「疑似ライブ配信」(有料)が独占で行われた[16]。11月22日に発売された映像作品『Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME』は、この日の28曲と、映像作家エリザベス宮地が解散までの数カ月を追ったドキュメンタリーを収める。初回生産限定盤には、5月25日のLINE CUBE SHIBUYA公演と、6月22日に福岡の宮地嶽神社で開いた公演の映像も入っている[15][17]。
公演の前日に出たベストアルバム『BiSH THE BEST』は、オリコン週間アルバムランキングで1位になった[16]。6人は解散後、歌や演技、執筆、バラエティ、アートと、それぞれの道に進んだ[4][7]。
2023年11月、リアルサウンドは東京ドームで迎えた解散や最後の公演をたどるコラムで、BOØWYやJUDY AND MARYとともにBiSHを取り上げ、東京ドームはBiSHにとって最初で最後の公演会場だったと書いた[18]。タワーレコードの記事によれば、2016年1月に東京ドームを目標に掲げてから、この日までは2718日だった[4]。
80人規模のライブハウスから歩みを始めたBiSHは[6][9]、5万人の東京ドームで、最後の1曲を6人だけで歌って幕を下ろした。
セットリスト
27曲(演奏28回) [1][15][20][9]本編 アンコール 最後の曲
- BiSH-星が瞬く夜に-
- ZENSHiN ZENREi
- SMACK baby SMACK
- HiDE the BLUE
- FOR HiM
- JAM
- デパーチャーズ
- 遂に死
- stereo future
- My landscape
- サヨナラサラバ
- NON TiE-UP
- スパーク
- Life is beautiful
- FREEZE DRY THE PASTS
- ぴょ
- ぴらぴろ
- DA DANCE!!
- プロミスザスター
- LETTERS
- GiANT KiLLERS
- MONSTERS
- サラバかな
- ALL YOU NEED IS LOVE
- アンコールオーケストラ
- beautifulさ
- BiSH-星が瞬く夜に-
- アンコール 2Bye-Bye Show
もうひとつの終演を読む
グループの幕引きには、それぞれの形があります。
- 活動期間(2015年3月〜2023年6月29日)
- 結成。2014年に解散したBiSを前身とする。
- インディーズでデビュー。
- 恵比寿LIQUIDROOMの公演で、メジャーデビューの発表とともに東京ドーム公演を目標に掲げる。
- avex traxからメジャーデビュー。
- アユニ・Dが加入し、解散まで続く6人になる(初ステージは8月24日、Zepp Tokyo)。
- 生配信ライブ「THiS is FOR BiSH」で、2023年での解散を発表。
- 『第72回NHK紅白歌合戦』に初出場し、「プロミスザスター」を歌う。
- 2022年の12カ月連続リリースの第12弾、シングル「ZUTTO」を発売。
- 国立代々木競技場第一体育館の公演で、2023年6月29日の東京ドーム公演をもって解散すると発表。
- 吉井和哉が作詞・作曲・プロデュースしたラストシングル「Bye-Bye Show」を発売。
- LINE CUBE SHIBUYAで、最後のホールツアー「PUNK SWiNDLE TOUR」を終える。
- ベストアルバム『BiSH THE BEST』を発売。オリコン週間アルバムランキングで1位になる。
- ラストライブ
- 公演のアフタームービーを公開。6人のそれぞれの今後の活動が発表される。
- Huluストアで、東京ドーム公演の映像の「疑似ライブ配信」(有料)が独占で行われる。
- 映像作品『Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME』(Blu-ray/DVD)を発売。
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Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME
初回生産限定盤(Blu-ray 3枚組、税込20,790円)。PHOTOBOOK(150ページ)とスマプラフォト(100ページ)付き。Disc 1は東京ドーム公演、Disc 2は6月22日の宮地嶽神社「音楽と行こう」と5月25日のLINE CUBE SHIBUYA公演、Disc 3はエリザベス宮地監督のドキュメンタリー(リアルサウンド)。元メンバーによるオーディオコメンタリーを収める(OTOTOY)。収録曲は、報道されたこの日の28曲と同じ曲・同じ順(リアルサウンド、Billboard JAPAN、音楽ナタリー)だが、MCやコントを含めて全編を収めたと明記した公式の説明は見つかっていない。
Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME
通常盤(Blu-ray 2枚組、税込7,590円)。Disc 1は東京ドーム公演、Disc 2はドキュメンタリー(リアルサウンド、Billboard JAPAN)。収録曲は、報道されたこの日の28曲と同じ曲・同じ順(リアルサウンド、Billboard JAPAN、音楽ナタリー)だが、MCやコントを含めて全編を収めたと明記した公式の説明は見つかっていない。
Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME
通常盤(DVD 3枚組、税込7,590円)。Disc 1・2は東京ドーム公演、Disc 3はドキュメンタリー(リアルサウンド)。収録曲は、報道されたこの日の28曲と同じ曲・同じ順(リアルサウンド、Billboard JAPAN、音楽ナタリー)だが、MCやコントを含めて全編を収めたと明記した公式の説明は見つかっていない。
出典
- BiSH、東京ドームで夢を叶えて解散「ばいばい」(ライブレポート / 写真18枚 / アフタームービーあり) — 音楽ナタリー, 2023年6月30日
- BiSH、解散へ “楽器を持たないパンクバンド”異端地下アイドルから国民的グループに<略歴> — モデルプレス, 2021年12月24日
- PROFILE — BiSH オフィシャルサイト
- BiSH、約8年間の歴史に終止符。東京ドーム公演のアフター・ムービー公開、メンバーの今後についても発表 — TOWER RECORDS ONLINE, 2023年6月30日
- BiSHに新メンバー、アユニ・Dが加入 — 音楽ナタリー, 2016年
- BiSHが2023年をもって解散、12カ月連続リリース含むファンとの約束を発表 — ぴあ, 2021年12月24日
- BiSH 最初で最後の東京ドーム 解散ライブに“清掃員”5万人 28曲熱唱で「ばいばい」 — デイリースポーツ, 2023年6月30日
- BiSH解散 24日に配信ライブで生表明へ「大切な発表をします」 — デイリースポーツ, 2021年12月23日
- BiSHはライブに生き、ライブに散った 結成から東京ドーム解散公演まで貫かれたパンクな生き様 — リアルサウンド, 2023年6月30日
- BiSH、解散日決定「夢だった東京ドームで6月29日に解散します」 — ぴあ, 2022年12月23日
- BiSH、解散日を発表。「想いを目一杯届けていきます」(セントチヒロ・チッチ) — THE FIRST TIMES, 2022年12月23日
- BiSH、デビュー時の夢だった東京ドーム公演で歴史に幕引き メンバーが解散への思いを続々発信 — リアルサウンド, 2022年12月23日
- BiSH、解散前最後のホールツアーが開幕 吉井和哉プロデュースの新曲「Bye-Bye Show」を初披露 — ぴあ, 2023年3月9日
- BiSH、解散前ラストシングル「Bye-Bye Show」リリース! ファン必見のMVメイキングダイジェスト映像も公開 — THE FIRST TIMES, 2023年3月22日
- BiSH、解散ライブより「オーケストラ」映像公開 映像作品『Bye-Bye Show for Never』アートワーク&購入特典も発表 — リアルサウンド, 2023年9月22日
- BiSH、ベストアルバム『BiSH THE BEST』がオリコン週間アルバムランキングで1位を獲得 — ぴあ, 2023年7月4日
- BiSH、解散ライブ『Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME』の映像作品化が決定 — THE FIRST TIMES, 2023年6月30日
- BOØWY、米米CLUB、X JAPAN、LUNA SEAからBiSHまで 東京ドームで迎えた伝説の解散/最終ライブ — Real Sound(市岡光子), 2023年11月2日
- BiSH「Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME」に元メンバー全員参加の副音声収録 — OTOTOY, 2023年9月24日
- BiSH「Bye-Bye Show for Never at TOKYO DOME」 — Billboard JAPAN(商品ページ、Blu-ray AVXD-27687/8)
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