ラストライブとして行われたぴあアリーナMM
NUMBER GIRL、2022年12月11日 ぴあアリーナMM「NUMBER GIRL 無常の日」
2002年に一度解散し、2019年に再結成したNUMBER GIRLは、2022年8月のRISING SUN ROCK FESTIVALで再び解散を発表し、12月11日のぴあアリーナMM公演で活動を終えた。この日4回演奏された「透明少女」の4回目が、最後の曲になった。
公演データ
| 公演日 | [1][2][8] |
|---|---|
| 会場 | ぴあアリーナMM(横浜) |
| 公演名 | NUMBER GIRL 無常の日 [2][8][1] |
| 区分 | ラストライブとして行われた |
| ラストライブになった理由 | 解散 [1][2][8] |
| 出演 | 向井秀徳、田渕ひさ子、中尾憲太郎、アヒト・イナザワ [5][6][1] |
| 観客数 | 10,000人 [11][15][19] |
| 最後に演奏された曲 | 「透明少女」 [5][11][19][15] |
| 演奏曲数 | 28曲(演奏31回) |
| 映像化 | あり [13][11][19] |
アーティストについて
NUMBER GIRLは、向井秀徳(ボーカル、ギター)、田渕ひさ子(ギター)、中尾憲太郎(ベース)、アヒト・イナザワ(ドラムス)の4人組のロックバンドだ。1995年に福岡で結成され[1][2]、1997年11月にアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』を出したあと、1999年5月26日に東芝EMIからシングル「透明少女」でメジャーデビューした。アルバムは『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』(1999年)、『SAPPUKEI』(2000年)、『NUM-HEAVYMETALLIC』(2002年)と続く[1][3]。「OMOIDE IN MY HEAD」は、のちにライブ盤やベスト盤の題にもなった[3]。
rockinon.comの高橋智樹は、ピクシーズやソニック・ユース、eastern youthなどからの影響を挙げ、向井のMCを浪曲師の口上にたとえる[4]。福岡市博多区から来たと名乗る口上は、ライブの恒例だった[5]。
なぜ、これが最後だったのか
最初の解散は2002年だった。9月に公式サイトで発表され、4人そろってこそNUMBER GIRLだという共通の思いが強いことが理由に挙げられた[4]。11月30日、札幌のPENNY LANE 24でのライブで解散する[1]。その後、向井はZAZEN BOYSを結成し、田渕はtoddleやbloodthirsty butchers、中尾はCrypt City、アヒトはVOLA & THE ORIENTAL MACHINEなどで活動した[1]。
2019年2月15日、オリジナルメンバーでの再結成が発表された[1][6]。向井のコメントによれば、2018年の初夏、酔った勢いで、この4人でまたRISING SUN ROCK FESTIVAL(RSR)に出たいと思い、メンバーに電話をかけた。「稼ぎてえ」とも書いている[6]。再始動後の初ライブは7月27日の新宿LOFTだった。ところが、出演するはずだったRSRの初日(8月16日)は台風の接近で中止になり、8月18日の日比谷野外大音楽堂が本格的なお披露目の場になった[7]。2020年3月には無観客の配信ライブを行い、2020年と2021年のRSRは新型コロナウイルスの影響で開かれなかった[5]。
2022年8月13日、NUMBER GIRLはRSRのステージに立ち、そこで再び解散すると発表した[1][5]。同じ日に公式サイトに出た向井のコメントは、再結成の大きな目的の一つだったRSRへの出演を果たしたので、これを区切りにそれぞれの活動に戻る、と説明している。公演の中止や延期が続いた4年間を振り返り、稼ぐという目的は果たせなかったが「プライスレスのヨロコビ」があったと書いて、12月11日のぴあアリーナMM公演をもって解散すると明記した[2][8]。向井は2024年のインタビューで、再結成はある程度稼いで「やり逃げ」するつもりだったが、コロナ禍で長引いたと語っている[9]。
この日について伝えられていること
公演は2022年12月11日(日)、横浜・みなとみらいのぴあアリーナMMで、17時30分に始まった[8][10]。約1万枚のチケットは即日完売し[5]、約1万人が集まった[11]。ライブはスペースシャワーTVで生中継され、スカパー!の番組配信でも同時に流れた。全国の映画館でもライブ・ビューイングが行われている[12]。
音楽ナタリーのレビューによれば、マスク姿の向井が超満員の客席を見渡すと、笑い声が上がった。ライブは、福岡市博多区からやってきたNUMBER GIRLだという、いつもの口上で幕を開けた。1曲目は1997年の1stアルバムの曲「大当たりの季節」、2曲目は「透明少女」だった[5][11]。「桜のダンス」は途中で止まり、向井は自分の入りが早かったと認めて、口上からやり直した。「NUM AMI DABUTZ」ではアヒトのドラムの速さに突っ込み、「U-REI」ではたばこに次々と火をつけた。缶ビールを飲む向井に客席から野次が飛び、田渕はそれを笑顔で見ていた。休憩ではない「ブレイクタイム」があると告げたあとに始まったのは、2回目の「透明少女」だった。レビューは、向井が山田太一へのオマージュも込めて、「想い出づくり」という言葉を2度ほど口にしたと書いている[5]。
本編は27曲で、2002年のシングル「I Don't Know」で締めくくられた。アンコールは「はいから狂い」「IGGY POP FANCLUB」「トランポリンガール」と続き、4曲目の「透明少女」で終わった[11][3]。この日「透明少女」は計4回演奏され、アンコール4曲目の4回目が、NUMBER GIRLの最後の曲になった[5]。
この公演が残したもの
2023年4月26日、公演を全編収めたBlu-ray『NUMBER GIRL 無常の日』が出た。映像はこのために再編集され、音声はドルビーアトモス仕様になっている。初回限定盤の特典ディスクには、2022年にスペースシャワーTVで放送された『ライジングでのNUMBER GIRL』と、再結成からの約4年間を追ったドキュメント映像が入った[13]。5月31日には、新たにミックスした音源で全31曲を収めたSHM-CD 3枚組のライブアルバムも出ている[14][15]。音楽ナタリーのレビューは、この解散ライブを、自分たちのバンドサウンドを更新し続けた4年間の集大成と評した[5]。
公演の前には、NUMBER GIRLを敬愛するアーティストがその曲でプレイリストを組む企画「無常のPLAYLIST」も公開された。アユニ・D(BiSH/PEDRO)、佐藤千亜妃、折坂悠太、崎山蒼志、北村匠海(DISH//)らが参加している[12]。
解散後、メンバーはそれぞれの活動に戻った。向井は2023年からZAZEN BOYSに力を注ぎ[9]、2024年1月24日に約12年ぶりのアルバム『らんど』を出した[16]。向井は2022年の解散のコメントを、また稼ぎたくなったら何度でも集まって福岡市博多区からやって来る、という一文で結んでいた[2]。2026年10月の時点で、公式サイトに再始動の告知はない[17]。
「稼ぎてえ」と言って戻ってきた4人の最後の曲は、メジャーデビュー曲「透明少女」の、この日4回目の演奏だった。
- 活動期間(1995年〜2022年12月11日)
- 公式サイトで解散を発表。4人そろってこそ NUMBER GIRL だという共通の思いを理由に挙げる。
- 札幌 PENNY LANE 24 のライブをもって解散(最初の解散)。
- オリジナルメンバーでの再結成を公式サイトで発表。RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 への出演も告げる。
- 新宿LOFT で再始動後の初ライブ。
- 出演予定だった RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 の初日が、台風の接近で中止になる。
- 日比谷野外大音楽堂でツアー『NUMBER GIRL』の東京公演。アンコールで12月からのツアー『逆噴射バンド』を発表する。
- 無観客の配信ライブを行う。
- RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO のステージで、12月11日のぴあアリーナMM公演をもって再び解散すると発表。同日、公式サイトに向井秀徳のコメントが載る。
- 最終公演のスペースシャワーTV での生中継と、全国の映画館でのライブ・ビューイングを発表。
- ラストライブ
- ぴあアリーナMMで「NUMBER GIRL 無常の日」。最後の曲は、この日4回目の「透明少女」。この公演をもって解散。
- 公演を全編収めた Blu-ray『NUMBER GIRL 無常の日』発売(通常盤・初回限定盤・初回限定スペシャルパッケージ)。1年後
- 全31曲のライブアルバム『NUMBER GIRL 無常の日』(SHM-CD 3枚組)発売。1年後
- 向井秀徳の ZAZEN BOYS が、約12年ぶりのアルバム『らんど』を出す。2年後
本編 アンコール 最後の曲
- 大当たりの季節
- 透明少女
- Omoide in my head
- ZEGEN VS UNDERCOVER
- 鉄風 鋭くなって
- Eight Beater
- Destruction Baby
- NUM AMI DABUTZ
- CIBICCOさん
- 桜のダンス
- 水色革命
- Trampoline Girl
- Young Girl Seventeen Sexually Knowing
- Delayed Brain
- Manga Sick
- U-REI
- 透明少女
- Brutal Number Girl
- 裸足の季節
- 喂?
- 排水管
- 転校生
- 日常に生きる少女
- 透明少女
- Tattooあり
- タッチ
- I Don't Know
- アンコールはいから狂い
- IGGY POP FANCLUB
- トランポリンガール
- 透明少女
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NUMBER GIRL 無常の日
通常盤(Blu-ray 1枚)。2022年12月11日の公演を全編収録(全31曲)。映像はパッケージ用に再編集、音声はドルビーアトモス。
NUMBER GIRL 無常の日
初回限定盤(Blu-ray 2枚組)。DISC1 は通常盤と同じ全編。DISC2 は特典で、2022年にスペースシャワーTVで放送された『ライジングでのNUMBER GIRL』と、再結成からの約4年間のドキュメント映像。オリジナルTシャツ付きの初回限定スペシャルパッケージ(UIXZ-9008)も出た。
出典
- BIOGRAPHY — NUMBER GIRL 公式サイト
- ロックバンド・NUMBER GIRL、年内解散を発表 向井秀徳「やはり時を超えていました」 — モデルプレス, 2022年8月13日
- DISCOGRAPHY — NUMBER GIRL 公式サイト
- 【知りたい】NUMBER GIRL、奇跡の再結成! 2002年の突然の解散までの歴史を大解説 — rockinon.com(高橋智樹), 2019年2月26日
- NUMBER GIRL「無常の日」レビュー|自分たちのバンドサウンドを更新し続けた4年間の集大成 — 音楽ナタリー(小松香里), 2023年
- NUMBER GIRLがオリジナルメンバーで再結成、向井秀徳のコメントも — CINRA, 2019年2月15日
- NUMBER GIRL、約17年ぶりのツアーが日比谷野音で開幕 本格再始動に向井秀徳が「乾杯!」 — SPICE, 2019年8月25日
- NUMBER GIRLが再び解散、ラストライブをぴあアリーナMMで開催 — ぴあ(ぴあ音楽), 2022年8月15日
- 向井秀徳「俺は人の心を3.5ミリ揺り動かしたい」 ZAZEN BOYS、12年ぶりの新作『らんど』を語る — Mikiki(金子厚武), 2024年1月25日
- 主催の方へ — ぴあアリーナMM
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- NUMBER GIRL、ラスト・ライヴがスペシャ&全国映画館で生中継決定。アユニ・D(BiSH/PEDRO)、佐藤千亜妃ら参加のプレイリスト企画"無常のPLAYLIST"も — Skream!, 2022年11月1日
- 奇跡の再結成から約4年、2022年12月に1日のみ行われた解散ライヴの模様を完全収録した映像作品が登場! — ユニバーサル ミュージック, 2023年2月10日
- 解散ライヴ「無常の日」ジャケット&限定SPパッケージのTシャツデザイン公開!LIVE ALBUMのリリースも決定! — ユニバーサル ミュージック, 2023年3月10日
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- ZAZEN BOYS、約12年ぶりのニュー・アルバム『らんど』来年1/24リリース決定。ツアー追加日程も発表 — Skream!, 2023年11月6日
- NEWS — NUMBER GIRL 公式サイト
- RISING SUN ROCK FESTIVAL — ようこそさっぽろ(札幌の観光公式サイト)
- NUMBER GIRL / NUMBER GIRL 無常の日【初回限定盤】【Blu-ray】 — UNIVERSAL MUSIC STORE(ユニバーサル ミュージックの公式ストア、商品ページ)
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