ラストライブとして行われた東京ドーム
JUDY AND MARY、2001年3月8日 東京ドーム「WARP TOUR FINAL」
2001年1月9日、新聞の全面広告で解散を発表したJUDY AND MARYは、3月7日と8日の東京ドーム2日間でステージを終えた。最終日に最後に演奏されたのは、ブレイクのきっかけになった「Over Drive」だった。
公演データ
| 公演日 | [4][10][11] |
|---|---|
| 会場 | 東京ドーム(東京) |
| 公演名 | WARP TOUR FINAL [3][11][13] |
| ツアー | JUDY AND MARY WARP TOUR [9][10] |
| 全日程 | 2001年3月7日、2001年3月8日 [4][10][3] |
| 区分 | ラストライブとして行われた |
| 終わった理由 | 解散 [4][9] |
| 出演 | YUKI、TAKUYA、恩田快人、五十嵐公太 [10][1] |
| 観客数 | 要確認観客数を示す公式発表・報道は見つかっていない。 |
| 最後に演奏された曲 | 「Over Drive」 [10][13][11] |
| 演奏曲数 | 23曲 |
| 映像化 | あり [14][11][13] |
アーティストについて
JUDY AND MARYは、YUKI(ボーカル)、TAKUYA(ギター)、恩田快人(ベース)、五十嵐公太(ドラムス)の4人組だ[1]。1992年、恩田の呼びかけをきっかけに恩田とYUKIを中心に結成され、1993年にTAKUYAが加わった[2][3]。同年9月22日、シングル「POWER OF LOVE」でデビュー[4]。初期の曲は主に恩田が書き、のちにTAKUYAの曲が増えていった[2][5]。
1995年の「Over Drive」でブレイクし[4][5]、テレビアニメ『るろうに剣心』のオープニング曲として1996年2月に出た「そばかす」はオリコン週間1位になった[6]。同じ年、NHK紅白歌合戦に初めて出場している[7]。1997年3月26日発売のアルバム『THE POWER SOURCE』は280万枚を売り上げた[4]。プロデューサーの佐久間正英は、渋谷のライブハウスで初めて見た4人を、若い2人とキャリアのある2人の「ヘンなバランス」だったと振り返る[8]。
なぜ、これが最後だったのか
1998年12月26日の「POP OF LIFE TOKYO DOME」で初めて東京ドームに立ったあと、JUDY AND MARYは1年間、活動を休んだ。2000年2月23日の「Brand New Wave Upper Ground」で再開し、3月に出た初のベストアルバム『FRESH』は240万枚に達した[4]。
解散の発表は2001年1月9日だった[4]。この日の朝日新聞に全面広告が載り、「ジュディマリ解散」という大きなコピーと、ハンカチを手に手を振る4人の写真に、「JUDY AND MARYは2001年3月をもって解散します。ご声援ありがとうございました。」と添えられていた。理由の説明はなく、BARKSはこの発表を「アッケラカン」と評している。同じ発表で、シングル「ラッキープール」とアルバム『WARP』の発売、2月7日の札幌から3月7日・8日の東京ドームまでのツアー「JUDY AND MARY WARP TOUR」も告げられた[9]。『WARP』が最後のオリジナルアルバムになる[4]。
TAKUYAは2026年のインタビューで、経緯をこう振り返る。解散を最初に口にしたのは当時の事務所の社長だった。関係する会社からは売り上げの話ばかりが出て、大所帯になったスタッフの雇用の面からも、続けるかどうかをはっきりさせる必要があった。一方、大きく成功してかっこよく解散しようという話は、最初のアルバムの準備合宿の頃からメンバーの間で出ていた。本気で話し合う日が来たとき、いま解散すれば伝説になれる、という点で4人の考えは一致したという[5]。
この日について伝えられていること
2001年3月8日は、ツアー「JUDY AND MARY WARP TOUR」の最終日で、東京ドーム2日間の2日目にあたる[10][4]。この2日間は『WARP TOUR FINAL』と呼ばれ、最終日の映像作品もこの題で出ている[3][11]。
2日間を会場で見たBARKSの烏丸哲也によれば、公演はヴァイオリン2、ヴィオラ1、コントラバス2の弦楽器の演奏で始まった。ステージではピンクのクマが歩き回り、YUKIの髪は前日の緑からピンクに変わっていた[10]。
バンドの演奏は、本編21曲とアンコール1曲の計22曲だった。最後のアルバム『WARP』の1曲目「Rainbow Devils Land」で始まり、本編は「motto」で締めくくられた。アンコールで最後に演奏されたのは、ブレイクのきっかけになった「Over Drive」だった[10][12][4]。映像作品の曲目でも、最後に置かれている[13][11]。
BARKSが伝える前日3月7日の曲目は本編19曲とアンコール2曲で、最後の曲は「夕暮れ」だった。この日の曲目には「Over Drive」も「ミュージック ファイター」もない[10]。佐久間正英はのちに、人気バンドが「ミュージック ファイター」をシングルにするのは「ありえない」ことで、自由に作れていた時期だったと語っている[8]。
烏丸は、ドームの音響は良いとはいえなかったが、YUKIの声はドームのすみずみまで届いたと書いている。TAKUYAは16歳のとき、東京ドームでBOØWYの解散ライブを見て、自分もあの場所に立つと決めていた[5]。解散のステージでは、そのときの布袋寅泰の心中を自分に重ねていたという[10]。アンコールのあと、静まり返った会場で、YUKIはマイクを通さない声で観客に感謝を伝えたという[10]。
この公演が残したもの
公演から2か月後の2001年5月9日、最終日の22曲を収めた2枚組のDVD『WARP TOUR FINAL』が発売された[14][15]。2003年11月19日に出たDVD(ESBL-2117、2枚組)は、弦楽器のオープニングを含む23トラックで最終日を完全に収めている[11][13]。
2002年2月6日、YUKIはシングル「the end of shite」でソロデビューした[16]。2012年5月6日にはソロ10周年の公演で、解散ライブ以来11年ぶりに東京ドームに立つ。Billboard JAPANは、バンドとソロの両方で東京ドーム公演を行った女性アーティストは史上初だと伝えている[17]。
2009年3月18日には、いきものがかり、奥田民生、PUFFY、中川翔子ら15組による『JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album』が出た[18]。参加したのは、メンバーと親しい同世代と、ジュディマリを聴いて育った若手だった[19]。2013年9月9日には、TAKUYAの誕生日ライブに恩田と五十嵐、佐久間正英が飛び入りし、最後に4人で「そばかす」を演奏した。TAKUYAは演奏の前に、YUKIがいないことに触れたという[20]。
曲はいまも聴かれている。「そばかす」は2015年5月27日に配信が始まり、2026年2月に累積再生数1億回を超えた。JUDY AND MARYの曲で初めての記録だ[6]。TAKUYAは2026年4月のインタビューで、再結成は今後もないと語った。バンドはアスリートの集まりのようなもので、再結成はOB戦になるという。かっこいいうちにやめたから良い映像だけが残っている、とも話している[5]。
新聞広告で始まった最後の2か月は、ブレイクの曲「Over Drive」で終わった。
- 活動期間(1992年〜2001年3月8日)
- 朝日新聞の全面広告で、2001年3月をもって解散すると発表。シングル・アルバム・ツアーの予定もあわせて告げる。
- 21枚目のシングル「ラッキープール」発売。
- 6枚目のオリジナルアルバム『WARP』発売。最後のアルバムになる。
- 東京ドーム公演の1日目。アンコールの最後は「夕暮れ」。
- ラストライブ
- 東京ドーム公演の2日目で、ツアーの最終日。最後の曲は「Over Drive」。この2日間のライブをもって解散。
- 最終日の22曲を収めたDVD『WARP TOUR FINAL』(ESBB-2054、2枚組)発売。
- YUKIがシングル「the end of shite」でソロデビュー。1年後
- 最終日を完全収録したDVD『WARP TOUR FINAL』(ESBL-2117、2枚組)発売。2年後
- 15組が参加した『JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album』発売。8年後
- YUKIがソロ10周年の公演で、解散ライブ以来11年ぶりに東京ドームに立つ。11年後
- TAKUYAの誕生日ライブ(渋谷CLUB QUATTRO)に恩田快人、五十嵐公太、佐久間正英が飛び入りし、「そばかす」などを演奏。12年後
- 「そばかす」の配信が始まる。14年後
- 「そばかす」の累積再生数が1億回を超える(オリコンの週間ストリーミングランキング)。JUDY AND MARYの曲では初めて。25年後
- TAKUYAが文春オンラインのインタビューで、再結成は今後もないと語る。25年後
本編 アンコール 最後の曲
- OPENING~PEACE-strings version-/instrumental
- Rainbow Devils Land~WARP
- Brand New Wave Upper Ground
- LOLLIPOP
- ひとつだけ
- クラシック
- そばかす
- 小さな頃から
- 風に吹かれて
- RADIO
- あたしをみつけて
- PEACE
- ラッキープール
- KYOTO
- カメレオンルミィ
- The Great Escape
- BIRTHDAY SONG
- ミュージック ファイター
- くじら12号
- ラブリーベイベー
- LOLITA A-GO-GO
- motto
- アンコールOver Drive
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WARP TOUR FINAL
公演の2か月後に出た最初のDVD(2枚組)。販売店の曲目は、BARKS が伝える3月8日の22曲と同じで、最後は「Over Drive」(前日の7日には演奏されていない曲も含む)。オープニングのトラックは曲目にない。購入リンクは現行の2003年盤だけに付けた。
出典
- JUDY AND MARY プロフィール&バイオグラフィ — Sony Music Online Japan
- EPICデビュー・アルバム名鑑45|90s-Now|㉘JUDY AND MARY『J・A・M』 — otonano(Sony Music Direct、猪爪東風), 2023年8月21日
- BOØWY、米米CLUB、X JAPAN、LUNA SEAからBiSHまで 東京ドームで迎えた伝説の解散/最終ライブ — Real Sound(市岡光子), 2023年11月2日
- JUDY AND MARY プロフィール — Sony Music
- 「いま解散したら伝説になれるって、全員で」ジュディマリ解散から25年…元メンバーTAKUYA(54)が再結成は「今後もない」と断言するワケ — 文春オンライン(池守りぜね), 2026年4月11日
- JUDY AND MARY、「そばかす」が自身初の累積再生数1億回突破【オリコンランキング】 — ORICON NEWS, 2026年2月
- ONE OK ROCK、JUDY AND MARY、T.M.Revolution……『るろうに剣心』再アニメ化発表を機に歴代音楽をおさらい — Real Sound(村上麗奈), 2022年10月30日
- 【月刊BARKS 佐久間正英 前進し続ける音楽家の軌跡~プロデューサー編 Vol.3】90年代のプロデュースその1~JUDY AND MARY、GLAYをめぐって — BARKS(構成・文:宮本英夫), 2013年10月5日
- ジュディマリ アッケラカンと解散 — BARKS, 2001年1月9日
- 2001年3月8日、JUDY AND MARY、さくっと解散 — BARKS(烏丸哲也@LAUNCH JAPAN), 2001年3月15日
- WARP TOUR FINAL — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- WARP — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- WARP TOUR FINAL — ブックオフ公式オンラインストア(商品ページ)
- WARP TOUR FINAL〈2枚組〉 — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- WARP TOUR FINAL — ブックオフ公式オンラインストア(商品ページ)
- YUKI、ストリーミングサービスにて楽曲配信スタート ソロデビュー以降全シングル&アルバム対象 — Real Sound, 2019年1月30日
- YUKI 涙の東京ドーム公演で「あなたは私の一部です」 — Billboard JAPAN, 2012年5月7日
- 【15周年トリビュート】曲順決定!&ジャケ写公開! — Sony Music(JUDY AND MARY オフィシャルサイト), 2009年2月17日
- ジュディマリトリビュートに真心、民生、ミドリ他参加 — 音楽ナタリー, 2009年
- 【ライヴレポート】TAKUYA、バースディライヴに佐久間正英、 恩田快人、五十嵐公太がサプライズゲストで特別出演 — BARKS, 2013年9月10日
- 東京ドームとは — 東京ドーム
- 東京ドームの歴史(~2005年) — 東京ドーム
- 東京ドーム アクセス — 東京ドーム
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