ラストライブとして行われた日本武道館
チェッカーズ、1992年12月28日 日本武道館「FINAL TOUR」最終日の解散コンサート
1992年、デビュー10年の年に解散を発表したチェッカーズは、12月の全国7か所のファイナルツアーを日本武道館の4日間で締めくくった。最終日の12月28日が7人のラストライブとなり、最後の曲は、武内享のアコースティック・ギター1本で合唱した「I Have a Dream」だった。

公演データ
| 公演日 | [5][15][8][14] |
|---|---|
| 会場 | 日本武道館(東京) |
| 公演名 | FINAL TOUR(ツアー最終日) [9][6][14][15] |
| ツアー | FINAL TOUR [5][6][8] |
| 全日程 | 1992年12月25日、1992年12月26日、1992年12月27日、1992年12月28日 [8] |
| 区分 | ラストライブとして行われた |
| ラストライブになった理由 | 解散 [5][6][7] |
| 出演 | 藤井郁弥、高杢禎彦、鶴久政治、武内享、大土井裕二、徳永善也、藤井尚之 [1][10] |
| 観客数 | 要確認この日の観客数を伝える公式発表・報道は見つかっていない。 |
| 最後に演奏された曲 | 「I Have a Dream」 [12][13][14][6][17] |
| 演奏曲数 | 24曲セットリストを見る ↓ |
| 映像化 | あり [14][13][19][16][6] |
アーティストについて
チェッカーズは、藤井郁弥(現・藤井フミヤ)、高杢禎彦、鶴久政治の3人のボーカルと、武内享(ギター)、大土井裕二(ベース)、徳永善也(ドラムス)、藤井尚之(サックス)による7人組のバンドだ[1]。フミヤによれば、尚之と中学生でバンドを始め、高校生のときにチェッカーズを結成した[2]。
1983年9月21日、シングル「ギザギザハートの子守唄」でデビューした[3][4]。フミヤはその日、目黒のレコード店に本当に置いてあるかを確かめに行ったという。約半年後、2枚目の「涙のリクエスト」でブレイクした[3]。この曲は約66.2万枚を売り上げ、デビュー曲、3枚目の「哀しくてジェラシー」とともに3曲が同時にオリコンのトップ10に入った。1984年には紅白歌合戦に初めて出場している[4]。髪型や服装をまねる若者が相次いだ[5]。フミヤはのちに「まさかアイドルになるとは、チェックの衣装が悪かったね」と語った[3]。
なぜ、これが最後だったのか
チェッカーズが解散を発表したのは、デビューから10年目の1992年だった。ORICON NEWSとTHE FIRST TIMESは、この発表を「突如」と書いている[5][6]。THE FIRST TIMESは別の記事で、絶頂期での発表だったと伝えている[7]。発表の日付や、そのとき公式に示された理由を伝える当時の報道は、確認できていない。
最後のツアー「FINAL TOUR」は、12月に全国7か所で行われた[5][6]。ツアーを追った映像作品の収録内容によれば、11月29日の最終リハーサルのあと、12月3日の札幌から横浜、仙台、福岡、大阪、名古屋を回り、25日から28日までの日本武道館4日間で終わった[8]。
28日の武道館のあと、チェッカーズは12月31日の第43回NHK紅白歌合戦に出演した。デビュー曲「ギザギザハートの子守唄」から最後のシングル「Present for you」まで5曲をつないだ「フェアウェル・メドレー」を歌い[9]、これが解散前の最後のパフォーマンスになった[10][11]。チェッカーズは、1992年の終わりに解散した[5]。解散前の最後のステージはテレビで、コンサートとしての最後は28日の武道館だった。
この日について伝えられていること
1992年12月28日は、FINAL TOURの最終日で、日本武道館4日間の4日目にあたる[5][8]。最後の4日間は、チェッカーズが初めて武道館でコンサートを開いた1985年12月25日から、ちょうど7年後の同じ日に始まった[2]。
ステージはアリーナの真ん中の円形で、360度を観客に囲まれていた。最初に楽器の4人が現れ、最後のアルバム『BLUE MOON STONE』のインストゥルメンタル「FINAL LAP」を演奏した。曲の終盤にボーカルの3人が加わり、フミヤはメンバーを紹介して「WE ARE THE CHECKERS!」と何度も叫んだ。サイドボーカルの2人がメインで歌う曲も多く、尚之はバラード「Lonely Soldier」でサックスとともに歌も聴かせ、ドラムの徳永善也は「青い目のHigh School Queen」でメインボーカルを務めた。アコースティックのコーナーではルーツのソウルミュージックを取り上げ、出会ったころやデビュー当時のことを語り合った。アマチュア時代からの定番だったドゥーワップのカバー「神様お願い」も演奏している。終盤は「IT'S ALRIGHT」「See you yesterday」「90's S.D.R.」を続けて演奏し[1]、本編は最後のシングルの表題曲「Present for you」で締めくくられた[12]。
アンコールで、7人はデビュー当時を思わせるチェックの衣装で現れた。フミヤは、久留米から7人で出てきて、つらいこともあったが「7人だから全然辛くなかった」と話した。ファンへの感謝を込めたバラード「Long Road」では、フミヤが涙で歌えなくなり、観客の大合唱が会場に響いた[12]。アンコールは「Friends and Dream」、レゲエ調の「Standing on the Rainbow」と続き、2度目のアンコールは「Rainbow Station」と「I Have a Dream」だった[12][13][14]。
最後の曲「I Have a Dream」は、武内享のアコースティック・ギター1本の伴奏で合唱された。この日フミヤは、チェッカーズはこのままの形で変わらずにみんなの心に残ると語り、「みんなの心の中のチェッカーズを宝物にしてほしい」と呼びかけている。7人は「また一緒に遊ぼうぜ! じゃあな! あばよ!」と最後の言葉を残して、ステージを去った[12]。映像作品の曲目では、この日のセットリストは「FINAL LAP」と24曲になる[13]。
この公演が残したもの
最終日の音源は、1993年3月19日に2枚組のCD『FINAL(ラスト武道館ライブ 1992.12.28)』として出た。収められたのは20曲で、最後の曲「I Have a Dream」は入っていない[15]。
映像はDVD『THE CHECKERS CHRONICLE 1992 III FINAL TOUR』として出て、2014年1月15日に価格を下げて出し直された[16]。2015年11月18日には、ファイナルツアー最終日の武道館をアンコールまで収めたとするBlu-ray『1992 FINAL TOUR (Director's Cut)』が出た[14]。
解散から30年の2022年1月には、4K画質相当に修復したリマスター版がNHK-BSで放送された[6]。5月29日には全国の映画館で一夜限り上映され[17][1]、7月9日からは、紅白のフェアウェル・メドレーなどを収めた約1時間の特典映像をつけて配信された[18][9]。2023年12月20日には、2015年版のマスターを4K画質相当にし、ドルビーアトモスの音声を加えたBlu-ray『THE CHECKERS 40th ANNIVERSARY FINAL TOUR【Remaster Edition】』が出ている[19][13]。
解散後、藤井フミヤは1993年にソロ活動を本格的に始めた[2]。ドラムの徳永善也は、2004年8月17日に40歳で亡くなった[20]。2024年6月、フミヤは111回目となる日本武道館公演を開いている[2]。
1985年のクリスマスに初めて立った日本武道館が、7人の最後のコンサートの舞台になった。
セットリスト
24曲 [13][14][16][6][17][15][1][12]本編 アンコール カバー 最後の曲
- FINAL LAP
- ギザギザハートの子守唄
- Yellow Cab
- 80%
- NANA
- Lonely Soldier
- I Love you, SAYONARA
- 夜明けのブレス
- 涙のリクエスト
- 青い目のHigh School Queen
- 時のK-City
- 神様お願い
- Hello
- ミセス マーメイド
- HEART IS GUN〜ピストルを手に入れた夜〜
- 愛と夢のFASCIST
- IT'S ALRIGHT
- See you yesterday
- 90's S.D.R.
- Present for you
- アンコールLong Road
- Friends and Dream
- Standing on the Rainbow
- アンコール 2Rainbow Station
- I Have a Dream
もうひとつの終演を読む
解散を決めたバンドが迎えた最後の夜が、ほかにもあります。
- 活動期間(1983年9月21日〜1992年12月28日)
- シングル「ギザギザハートの子守唄」でデビュー。
- 2枚目のシングル「涙のリクエスト」でブレイクし、NHK紅白歌合戦に初めて出場する。
- 日本武道館で初めてのコンサートを開く。
- デビュー10年の年に、解散を発表する。
- 年末をもって解散する。
- FINAL TOUR が札幌・月寒グリーンドームで始まる(全国7か所)。
- ラストライブ
- 第43回NHK紅白歌合戦で「フェアウェル・メドレー」を歌う。解散前の最後のパフォーマンスになった。
- 藤井フミヤがソロ活動を本格的に始める。1年後
- 最終日の20曲を収めた2枚組のCD『FINAL(ラスト武道館ライブ 1992.12.28)』が出る。1年後
- 徳永善也が40歳で死去。12年後
- DVD『THE CHECKERS CHRONICLE 1992 III FINAL TOUR』と、ツアーを追った『同 IV FINAL TOUR "ACCESS ALL AREA"』が価格を下げて出し直される。22年後
- Blu-ray『1992 FINAL TOUR (Director's Cut)』が出る。23年後
- 4K画質相当に修復したリマスター版が NHK-BS で放送される。30年後
- リマスター版が全国の映画館で一夜限り上映される。30年後
- 特典映像を加えた『THE CHECKERS FINAL TOUR SPECIAL』が配信される。30年後
- Blu-ray『THE CHECKERS 40th ANNIVERSARY FINAL TOUR【Remaster Edition】』が出る。31年後
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THE CHECKERS 40th ANNIVERSARY FINAL TOUR【Remaster Edition】
本編は、2015年のディレクターズカット版 Blu-ray のマスターを4K画質相当にしたもので、ドルビーアトモスの音声も入る(THE FIRST TIMES)。「FINAL LAP」と24曲を、2回のアンコールの区切りつきで収める(タワーレコード、3時間11分)。全編かどうかを明記した公式の説明は見つかっていない。特典映像は1987年9月4日の中野サンプラザ公演の「NANA」「ジュリアに傷心」で、この公演の映像ではない。
1992 FINAL TOUR (Director's Cut)
商品説明は、1992年12月のファイナルツアー最終日の武道館を、アンコールを含めて収めた作品としている(タワーレコード、3時間3分)。全編とは明記していない。曲目は2023年のリマスター版と同じ。いまは新品が見つからない(楽天の品番検索で該当なし、Amazon の商品ページも見つからなかった)ため、購入リンクは付けていない。
THE CHECKERS CHRONICLE 1992 III FINAL TOUR
既発の DVD を価格を下げて出し直したもの(タワーレコード、3時間7分)。収録日と全編かどうかは書かれていない。曲の流れは Blu-ray と同じだが、「青い目のHigh School Queen」「時のK-City」は個別に載らず「アコースティック・コーナー」とまとめられている。最初の DVD は別の品番で、ここでは2014年盤だけを載せた。
FINAL(ラスト武道館ライブ 1992.12.28)
2枚組で20曲(ブックオフの商品ページ)。映像作品にある「Lonely Soldier」「青い目のHigh School Queen」「時のK-City」「Standing on the Rainbow」と、最後の曲「I Have a Dream」は入っていない(タワーレコード)。新品は流通しておらず、楽天は品番で見つからないため作品名のキーワード検索にした(中古のみ)。
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出典
- チェッカーズ、伝説の『FINAL TOUR』武道館公演の衝撃が鮮明に甦るーー配信ライブに先駆け行われた劇場上映の熱狂 — リアルサウンド, 2022年6月26日
- 【ライブレポート】藤井フミヤが111回目の日本武道館公演を開催!40周年記念ツアー最終公演のレポート到着 — THE FIRST TIMES, 2024年6月10日
- 藤井フミヤ、3年ぶりアルバム『フジイロック』 「2世代で楽しめる」とアピール — ORICON NEWS, 2019年7月9日
- チェッカーズ デビュー40周年、“混沌の80年代カルチャー”から生まれた伝説のロックバンドの軌跡 — WEBザテレビジョン, 2023年11月30日
- チェッカーズ、衝撃の解散から30年…伝説のラストライブを全国劇場で上映へ — ORICON NEWS, 2022年2月14日
- チェッカーズのラストライブが、5.1ch・デジタルリマスター版で全国劇場上映決定 — THE FIRST TIMES, 2022年2月14日
- チェッカーズの貴重なNHK出演映像を満載! 教養講座『ロックン・ロール大学 チェッカーズ学』開講 — THE FIRST TIMES, 2023年6月23日
- THE CHECKERS CHRONICLE 1992 IV FINAL TOUR "ACCESS ALL AREA" — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- チェッカーズ、伝説のラストライブの配信迫る! 配信限定特典映像のセットリスト発表 — THE FIRST TIMES, 2022年6月17日
- チェッカーズ、NHK収蔵の映像集めたBlu-ray BOX詳細情報&PV公開 デビュー40周年記念展開催も — リアルサウンド, 2023年9月1日
- チェッカーズのNHK番組映像がYouTubeにて毎月公開!第1弾は『NHK紅白歌合戦』 — THE FIRST TIMES, 2025年12月25日
- チェッカーズ、伝説の『FINAL TOUR』武道館公演の衝撃が鮮明に甦るーー配信ライブに先駆け行われた劇場上映の熱狂(2ページ目) — リアルサウンド, 2022年6月26日
- THE CHECKERS 40th ANNIVERSARY FINAL TOUR 【Remaster Edition】 — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- 1992 FINAL TOUR (Director's Cut) — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- FINAL(ラスト武道館ライブ 1992.12.28) — ブックオフ公式オンラインストア(商品ページ)
- THE CHECKERS CHRONICLE 1992 III FINAL TOUR — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- 『劇場上映版 チェッカーズ FINAL TOUR【リマスター版】』上映日が決定 新たな予告編も — ぴあ, 2022年3月23日
- チェッカーズ、日本武道館でのラストライブ『FINAL TOUR』の映像リマスター版が配信決定 — THE FIRST TIMES, 2022年6月3日
- チェッカーズ、ラストライブ『FINAL TOUR』Blu-rayの予告映像公開! 作品詳細も決定 — THE FIRST TIMES, 2023年10月20日
- 元チェッカーズのドラマー、死去 — imidas(集英社), 2004年8月
- 日本武道館(スポット紹介) — 千代田区観光協会
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