ラストライブじゃなかった東京ドーム
X JAPAN、1997年12月31日 東京ドーム「THE LAST LIVE〜最後の夜〜」
1997年、ボーカルのToshlの脱退宣言をきっかけに解散を決めたX JAPANは、大みそかの東京ドームで「THE LAST LIVE〜最後の夜〜」を開き、この日をもって解散した。最後に演奏されたのは「THE LAST SONG」。それから10年後の2007年、バンドは同じ名前で活動を再開する。
公演データ
| 公演日 | [14][13][15][23] |
|---|---|
| 会場 | 東京ドーム(東京) |
| 公演名 | THE LAST LIVE〜最後の夜〜 [14][23] |
| 区分 | ラストライブじゃなかった |
| 終わった理由 | 解散 [10][11][14][16] |
| 出演 | YOSHIKI、TOSHI、HIDE、PATA、HEATH [16][43][8][14][24] |
| 観客数 | 要確認観客数を示す公式発表・報道は見つかっていない。 |
| 最後に演奏された曲 | 「THE LAST SONG」 [22][23][27][26][25] |
| 演奏曲数 | 21曲 |
| 映像化 | あり [33][23][27][31] |
アーティストについて
X JAPANは、YOSHIKI(ドラム、ピアノ)とToshl(ボーカル。当時の表記はTOSHI)を中心とするロックバンドだ。4歳で出会った2人が高校時代にXとして始め[1][2]、結成は1982年とされる[3][1]。1987年にギターのHIDEが加わり[4]、1989年4月21日に『BLUE BLOOD』でメジャーデビューした[5]。BARKSによれば、そのジャケットの一節「VISUAL SHOCK」は、「ヴィジュアル系」の語源としてしばしば挙げられる[2]。
1991年の『Jealousy』はチャートの1位になり[2]、同年には東京ドームに初めて立った。翌年には、日本人アーティストとして初めて東京ドーム3日間公演を行っている[6]。同年、脱退したTAIJIに代わってHEATHが加わり、バンドはX JAPANと名乗る[7][8][2]。1996年の「Forever Love」はアニメ映画『X』の主題歌で、YOSHIKIの公式サイトはバンドを代表するバラードとしている[9]。
なぜ、これが最後とされたのか
X JAPANの解散は、1997年、Toshlの脱退宣言をきっかけに決まった[10][11]。音楽ナタリーは、人気の絶頂にあった時期の解散として伝えている[10]。Toshlは2007年、週刊誌のインタビューで、自分とYOSHIKIのやりたいことに違いが生まれたことを解散の理由に挙げたという[12]。YOSHIKIは2011年のインタビューで、ラストライブは悲しみと苦しみのなかで、すべての終わりとして行われたと振り返っている[13]。1997年12月31日、東京ドームの「THE LAST LIVE〜最後の夜〜」を最後に、X JAPANは解散した[14][15]。
それから10年後の2007年10月、X JAPANは公式サイトで、映画『SAW4』のメインテーマとなる新曲「I.V.」を発表した。YOSHIKI、Toshl、PATA、HEATHが参加し、HIDEの未発表のギター音源も使われた[16][17]。オリコンによれば、発表では「再結成」ではなく「全世界デビュー」という言葉が使われた[16]。YOSHIKIは、きっかけは『SAW4』のテーマソングの依頼だったと明かし[18]、同じ月のテレビ番組では「キレイな終わりにしたい」と語っている[19]。翌2008年3月28日からの3日間、バンドは東京ドームで10年ぶりの公演を開いた[20][21]。同じ名義で再結成・再始動したものは「ラストライブじゃなかった」に分類するのが当サイトのルールで、この公演もそれにあたる。
この日について伝えられていること
公演名は「THE LAST LIVE〜最後の夜〜」[14]。観客数を伝える公式発表や報道は、確認できていない。のちの映像作品の曲目によれば、ステージは「Amethyst」で幕を開けて「Rusty Nail」へ続き、ドラムソロやピアノソロをはさみながら、「WEEK END」「DAHLIA」「紅」などを演奏した[22][23]。音楽ナタリーによれば、映像の「Forever Love」には、YOSHIKIとToshlが抱き合う場面や、泣きながら演奏するメンバーの姿が収められている[24]。
終盤は「X」「ENDLESS RAIN」と続き、録音の「Say Anything」が流れるカーテンコールのあと、最後に演奏されたのが「THE LAST SONG」だった[22][25]。タワーレコードの商品紹介は、この曲を、Toshlがマイクを置いた曲として紹介している[23]。そのあとは録音の「Tears」と「UNFINISHED」が流れ、完全版の映像では、この2曲にスライド映像がついている[26][27]。
ただ、X JAPANが人前で演奏したのは、このドームが最後ではない。公演のあと、同じ日の第48回NHK紅白歌合戦に出演し[11]、「Forever Love」を披露している[28]。音楽ナタリーのコラムはこの紅白を最後のステージと書き[11]、オリコンは2015年の記事で、このときの出演を「解散ステージ」と呼んだ[29]。当サイトでは、最後のコンサートである東京ドームの公演をこのページで扱う。
この公演が残したもの
解散の翌日、1998年1月1日に、HIDEはソロのhide with Spread Beaverとして動き出した[14]。同じ年の5月2日、HIDEは33歳で死去した[30]。
公演の音源は、2001年5月30日に3枚組のCD『The Last Live』として出た[25]。2002年の映像作品『THE LAST LIVE VIDEO』[31]には、最後の曲「THE LAST SONG」が入っていなかった[26][32]。YOSHIKIは、当時は映像を観ることができず、2年ほどしてレコード会社の社長に勧められて編集を始めたものの、泣きながら観て、「ENDLESS RAIN」までが限界だったと話している[13]。
「THE LAST SONG」を含む完全版のDVDは、2011年10月26日に出た[33]。約220分で、それまでのDVDになかった5曲を加えている[26][32]。オリコンの週間DVDランキングでは3位になり、X JAPANのライブDVDとして初めてトップ3に入った[32]。このときのインタビューでYOSHIKIは、前に進んでいるいまは、あのラストライブも通過地点だったと思えると語り、「ピリオドじゃなくて、カンマ」のようなものだったと表している[13]。2013年9月25日にはBlu-rayも出た[23][34]。
2015年の大みそか、X JAPANは18年ぶりに紅白歌合戦に出場し、1997年の解散ライブの映像を背にメドレーを演奏した。ステージにはHIDEのギターとTAIJIのベースが置かれた[29]。2016年のサンダンス映画祭で編集賞を受けたドキュメンタリー映画『WE ARE X』は[3]、2017年3月3日に日本で公開され[35]、のちのBlu-ray/DVDの特典ディスクには、この日の「紅」と「Forever Love」が収められた[36]。2020年9月には、WOWOWが完全版を放送している[37]。元メンバーのTAIJIは2011年7月17日に45歳で[38][39]、HEATHは2023年10月29日に55歳で死去した[40][8]。
「最後の夜」と名づけた公演で終わったバンドは、10年後、同じ名前で東京ドームに戻ってきた。
- 活動期間(1982年〜1997年12月31日)
- Toshlの脱退宣言をきっかけに、解散が決まる。
- ラストライブ
- 東京ドームの「THE LAST LIVE〜最後の夜〜」のあと、同じ日の第48回NHK紅白歌合戦に出演して「Forever Love」を披露。この日をもって解散。
- HIDEがソロのhide with Spread Beaverとして始動(朝日新聞の全面広告で告知)。1年後
- HIDEが死去。33歳。1年後
- 公演の音源を収めた3枚組CD『The Last Live』発売(UPCH-1069/71。初回盤は写真集つき)。4年後
- DVD『THE LAST LIVE VIDEO』発売。最後の曲「THE LAST SONG」は入らなかった。5年後
- 公式サイトで、映画『SAW4』のメインテーマとなる新曲「I.V.」を発表し、YOSHIKI・Toshl・PATA・HEATHで活動を再開。HIDEの未発表のギター音源も使われた。10年後
- 東京・お台場のアクアシティ屋上で「I.V.」のプロモーション映像を公開撮影。10年後
- 東京ドームで10年ぶりの公演(3月28〜30日の3日間)。HIDEはモニターの映像と音源で加わり、SUGIZOが参加した。11年後
- HIDEの命日に東京ドームで公演。正式メンバーとなったSUGIZOが加わる。12年後
- 日産スタジアムの2日間(8月14・15日)の公演に、元メンバーのTAIJIが約18年ぶりに参加。13年後
- 元メンバーのTAIJIが死去。45歳。14年後
- DVD『X JAPAN THE LAST LIVE 完全版』発売。「THE LAST SONG」を含む約220分。オリコン週間DVDランキングで3位。14年後
- 完全版がBlu-rayで発売(東京ドーム公演の映像6作品の初のBlu-ray化の一つ)。16年後
- ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで単独公演(現地時間)。17年後
- 18年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場。1997年の解散ライブの映像を背にメドレーを演奏し、ステージにはHIDEのギターとTAIJIのベースが置かれた。18年後
- ドキュメンタリー映画『WE ARE X』が日本で公開。のちのBlu-ray/DVDの特典ディスクに、1997年12月31日の「紅」と「Forever Love」が収められた。20年後
- WOWOWが「X JAPAN The Last Live 完全版」を放送。23年後
- HEATHが死去。55歳。26年後
本編 アンコール 最後の曲
- Amethyst
- Rusty Nail
- WEEK END
- SCARS
- DAHLIA
- Drum Break
- DRAIN
- Piano Solo
- CRUCIFY MY LOVE
- Longing〜跡切れたmelody〜
- 紅
- Orgasm
- Drum Solo
- Forever Love
- PROLOGUE (〜WORLD ANTHEM)
- X
- ENDLESS RAIN
- Say Anything
- THE LAST SONG
- Tears
- UNFINISHED
映像を見る・買うPR
このリンクから商品を購入されると、当サイトに紹介料が支払われることがあります。 詳しく
X JAPAN THE LAST LIVE 完全版
公演の全編(21トラック、約3時間40分)。販売店の紹介では、4:3のSD素材をアップコンバートした初のBlu-ray化。
X JAPAN THE LAST LIVE 完全版
2枚組、約220分の完全版。2002年のDVDになかった「THE LAST SONG」など5曲を加えた(音楽ナタリー、オリコン)。初回限定のコレクターズBOX(GNBL-7009)もある。
The Last Live
3枚組。演奏された13曲を含む20トラックで、映像作品の曲目から、最後に流れた録音の「UNFINISHED」を除いた内容(ブックオフの商品ページの曲目)。初回盤は写真集つき(BARKS)。
出典
- X JAPAN、念願のNY単独公演で快挙達成 — 音楽ナタリー, 2014年10月
- 【CDレビュー】X JAPAN、狂気と感動のベストアルバム『THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~』 — BARKS(土屋京輔), 2014年7月3日
- X JAPANの壮絶な過去と再生の物語 — ニューズウィーク日本版(ポーラ・メヒア), 2016年2月23日
- hide — ORICON NEWS(プロフィール)
- X JAPAN、未公開映像をYouTube公開へ 第1弾は「紅」「X」ライブ映像 — ORICON NEWS, 2026年
- X JAPAN、伝説の東京ドームライブの数々が初Blu-ray化 — Billboard JAPAN, 2013年9月6日
- X JAPAN横浜公演に元メンバー・TAIJIが18年ぶり合流「亡きHIDEの名のもとに」 — ORICON NEWS, 2010年8月
- X JAPAN・YOSHIKI&Toshl&PATA&SUGIZO、HEATHさん追悼「続きの景色を見たかった」【コメント全文】 — ORICON NEWS, 2023年11月11日
- X JAPAN's "Forever Love" Music Video Officially Released After 30 Years — Theme Song of "X-X: The Movie" — YOSHIKI 公式サイト, 2026年
- [X JAPAN] 解散から10年、ついに再結成!? — 音楽ナタリー, 2007年
- 西寺郷太のPOP FOCUS 第13回 X JAPAN「UNFINISHED」 — 音楽ナタリー(コラム)
- [X JAPAN] TOSHIが週刊誌で全真相激白! — 音楽ナタリー, 2007年
- X JAPAN YOSHIKI単独インタビュー — 音楽ナタリー(PowerPush), 2011年10月
- 『TELL ME ~hideと見た景色~』を観る前に知っておきたい…伝説のアーティスト、hideと彼の遺した音楽のこと — MOVIE WALKER PRESS(大窪由香), 2022年7月6日
- 放送直前!X JAPAN“伝説のライブ集”を振り返る【9月・10月放送編】 — BARKS, 2020年9月1日
- X JAPAN、オリジナルメンバーで世界デビュー — ORICON NEWS, 2007年10月18日
- [X JAPAN] ついに活動再開!新曲PVを公開撮影 — 音楽ナタリー, 2007年10月
- YOSHIKI、X JAPAN再結成の真相を語る — BARKS, 2007年10月23日
- X JAPAN・YOSHIKI、「キレイな終わりにしたい」と語る — ORICON NEWS, 2007年10月30日
- X JAPAN、復活ライブ追加公演決定!“無謀”な3日連続「命を張ってでもやる」 — ORICON NEWS, 2008年2月12日
- X JAPAN、開演2時間遅れもHIDEらの演奏で魅了 — ORICON NEWS, 2008年3月29日
- X JAPAN、97年の解散ライブなど6公演をUULAとdビデオで配信 — PHILE WEB, 2014年9月10日
- X JAPAN The Last Live 完全版 1997.12.31 TOKYO DOME LIVE — タワーレコード オンライン(商品ページ)
- X JAPAN伝説ライブから号泣ステージをmu-mo先行配信 — 音楽ナタリー, 2011年
- X JAPAN最後の瞬間が甦る! — BARKS, 2001年5月6日
- X JAPAN「THE LAST LIVE 完全版」をmu-moで先取り — 音楽ナタリー, 2011年
- X JAPAN THE LAST LIVE 完全版 — ブックオフ公式オンラインストア(商品ページ)
- 【紅白】X JAPAN、亡きメンバーに捧げる名曲 — WEBザテレビジョン, 2015年12月30日
- 【紅白】X JAPAN、18年ぶり「帰ってきたぞ〜!」 hideさん&TAIJIさんも楽器で出演 — ORICON NEWS, 2015年12月31日
- hideさん没後20年、8年ぶり献花式に涙の列 ファンの思い変わらず「また会いたいな」 — ORICON NEWS, 2018年5月2日
- THE LAST LIVE VIDEO — ブックオフ公式オンラインストア(商品ページ)
- 【オリコン】X JAPAN、ライブDVDが初TOP3入り — ORICON NEWS, 2011年11月
- X JAPAN THE LAST LIVE 完全版 — Billboard JAPAN(商品ページ)
- X JAPANの東京ドーム映像6タイトルを一挙Blu-ray化 — 音楽ナタリー, 2013年
- YOSHIKI『弱い自分を倒せたらなんだって倒せる』 — ORICON NEWS(特集), 2017年
- X JAPANのドキュメンタリー映画『WE ARE X』がBlu-ray/DVD化! — タワーレコード オンライン, 2017年7月11日
- X JAPAN解散から復活、伝説の無観客ライブまで計13本!WOWOWで9月から6カ月連続放送 — 音楽ナタリー, 2020年
- Former X Japan Bassist Dies — Pollstar, 2011年7月20日
- TAIJI訃報にX JAPANメンバー5人が追悼コメント — 音楽ナタリー, 2011年7月
- X JAPANメンバー全員がHEATHの訃報にコメント — 音楽ナタリー, 2023年11月
- 東京ドームとは — 東京ドーム
- 東京ドームの歴史(~2005年) — 東京ドーム
- X JAPAN、世界デビューで再始動か!? — BARKS, 2007年10月18日
- The Last Live — ブックオフ公式オンラインストア(商品ページ)
- X JAPANの公開プロモに3500人が熱狂! 来春にコンサート開催も — ORICON NEWS, 2007年10月23日
- X JAPANに透けて見えた、音楽産業の羅針盤 — BARKS(編集長 烏丸), 2011年11月19日
- HIDEさんの命日に新生X JAPANが初ライブ HEATHはYOSHIKIと熱い抱擁 — ORICON NEWS, 2009年5月
- 東京ドーム アクセス — 東京ドーム
更新履歴
- ページ作成